8.28多職種連携精神疾患研修会「適応障害・うつ病・ADHD、その症状と対処法」 要項

 メンタルヘルスとしてよく相談を受けるのは、適応反応症(適応障害)、うつ病、ADHDです。患者さん・利用者様への対応として難しいケースとなってしまうことも多いようです。また職場のメンタルヘルスとしても、職員の方が上記疾患を抱えると業務に影響が出てしまう場合もあるようです。今回の研修会では、上記疾患を取り上げ、その疾患の性質と対策のヒントなるような研修会とします。

 研修会への参加申込     

 要 項 

研修名:令和6年度多職種連携精神疾患研修会~適応障害・うつ病・ADHD、その症状と対処法~

講 師:後藤 大介 先生( 会津こころと脳のクリニック 院長 )

日 時:令和6年8月28日(火)19:00~20:30

会 場:オンライン研修 ZOOM・YouTube限定ライブ配信 

参加申込:上記のリンク又はチラシQRコードからお申込みください。

日本医師会生涯教育制度対象研修(1.0単位)
【カリキュラムコード】 68・精神科領域の救急

共催:地域包括ケアを支える伊達ネットワーク委員会/伊達医師会

後援:伊達市・川俣町・桑折町・国見町

※ 画像クリックでPDFチラシダウンロード

7.23感染症研修会「コロナ・溶連菌」Q&A

 7.23感染症対策多職種連携研修会~新型コロナのアップデートと溶連菌感染症~では、沢山の専門職の方々にご参加いただきました。当日の参加は、ZOOMアクセス数85件、YouTube視聴回数151件 合計236件の参加となっています。また、受講後アンケートにも、50件の回答が寄せられました。
 受講後アンケートで、講師先生の質問が寄せられておりました。山藤先生より回答をお預かりしていますので、この場で返答させていただきます。

 Q補足:(研修会での質問)新型コロナによる認知機能低下はどのようなメカニズムで起きるのか?
 A補足:新型コロナによるIQ低下について、メカニズムはよく分かっていないと申しあげてしまいましたが、Long COVIDに関連する認知機能低下(海馬反応や記憶の低下)につきましては、持続感染に伴う末梢のセロトニン欠乏と関連するという報告があることを前回の研修会で申しあげました。(Cell2023;186(22):4851-4867)
 また、血液脳関門が破壊されるという報告(Nat Neurosci 2024;27:421–432)や、間接的にサイトカインが脳に影響を与える可能性(Cell.2022;185(14):2452-2468)も報告されております。また、ウイルス持続感染に伴う、スパイクタンパクによる神経への影響やアルツハイマーの増悪なども報告されております。そのため、主にウイルス持続感染に伴う様々な影響によって認知機能低下が起きると考えられる、と回答すべきでありましたが、回復した軽症例や再感染例でのIQ低下がウイルス持続感染と関連するのか自信がなく、よくわからないとお答えしてしまったのですが、回答として不適切であったため上記を補足させていただきます。

 Q1:コロナワクチン接種の年代別の効果な接種期間(間隔) 
 A1:どれくらいの間隔で接種するのが適切なのかは、よくわかっていません。接種者の年齢や重症化リスク、コロナへの感染、変異株の特徴などによっても変わってくると思います。
 重症化を予防する、という点では、高齢者は最終接種から半年以上すると重症化予防効果が落ちてきます(BMJ 2022 ; 379)ので、これまで半年以降に1回接種してきました。現在、新型コロナは夏と冬に2回大きな流行があるため、高齢者への接種回数を1年に1回としたときに、(1回で十分なのかどうかに加え)どの時期に接種するのが最適なのかなどは今後検討すべき課題であると思います。非高齢者かつ重症化リスクの低い人にとっては、重症化予防効果、感染予防効果について、免疫や変異株の状況などを鑑みて接種を検討することになるため、現時点で間隔については(最低3回接種していれば)個別性が高いと考えております。

 Q2:屋外でマスクして、暑くて息苦しいときは、両手間隔の距離=ソーシャルディスタンスを確保できるならば、マスクを外しても大丈夫ですか?
 A2: 空気が流れている屋外であれば、至近距離での会話でない限り、マスクを着用せずとも感染リスクは低いと考えられます。
 ただし例外的に、屋外夜市のような、湿度が非常に高く人々が密集していて、さらに空気の流れが停滞している場所では、屋外であっても大規模クラスターの発生が報告されています(Front Public Health. 2023; 11: 1153303.)。

Q3: 今後予想されるコロナ感染症の経過(3年後、10年後)
A3:わかりかねます。ウイルス自体がなくなることはないと思いますが、英国や米国で報告されているような、長期病欠者の増加などの社会的影響が日本で大きくならないことを願っております。

Q4:ペニシリン系の抗菌剤が手に入らない、セフェム系抗生物質が手に入らいない状況で、溶連菌感染症に感染してしまったらどうすればよいのでしょうか?
A4:溶連菌に対して、第一選択となるペニシリン系やセフェム系が使用できない場合、日本のA群溶連菌はマクロライド耐性が多いため(4割以上が耐性, J Infect Chemother. 2016;22(11):727-732.)、代替薬はクリンダマイシンをおすすめします。

Q5:介護施設で働いているものです。
 出席、出勤停止の基準がない感染症(特に溶連菌)に職員が罹患した際、抗生剤投与後24時間経過後の出勤で構わないでしょうか?介護施設では高齢者への感染を考慮して少し延ばした方がよろしいですか?
 介護施設(デイサービス)での入浴介助時のマスク着用について。現在不織布マスクを着用し介助していますが、夏場はかなり過酷で外して介助する事を検討しています。どのような点に注意すればよいか教えて頂ければと思います。よろしくお願いいたします。
A5:お答えいたします。
 大多数の感染者で、「適切な抗菌薬」の治療を開始後24時間経過すると、感染性は失われます(Pediatrics. 1993;91(6):1166-70.)。ただし、マクロライド系は日本では耐性が多く、適切ではない可能性があります(J Infect Chemother. 2016;22(11):727-732)のでご注意ください。
 お互いマスクなしの状況での会話は、流行時の感染リスクは相対的に高いと考えられます。なお、医療従事者が利用者に感染させない、という点では布マスクでも効果が期待できます(eBioMedicine 2024;▪: 105157.)。 ただし、医療従事者が感染しないようにする、という点では布マスクでは不十分です。

 

【受講後アンケート&結果】 07.23感染症研修会~新型コロナのアップデートと溶連菌感染症

研修会にご参加いただきありがとうございました。

皆様の医療・介護の技術向上に役立てることができたなら幸いと存じます。

今後とも伊達ネットワーク委員会の活動にご理解とご支援の程よろしくお願いします。

アンケートは以下の場所でお願いします。

 アンケートの記入  

皆様から頂いたアンケート結果はこちらで表示できます。

 アンケート結果表示  

頂いた貴重なご意見は今後の活動の参考にいたします。

6.27 介護職員のチーム作り~利用者と職員への対人援助のコツ~ YouTube一般公開

 6月27日に行いました、医療介護専門職研修「介護職員のチーム作り~利用者と職員への対人援助のコツ~」について、講師をして頂きました森美樹先生より、YouTube一般公開のご許可を頂きました。どなた様でも視聴可能ですので、研修や自己研鑽に自由にお使い下さい。

PDF資料はココからダウンロードできます。

 

7.23感染症対策多職種連携研修会~新型コロナのアップデートと溶連菌感染症 要項

 7.17現在、伊達市・川俣町・桑折町・国見町の各自治体より、後援を受けることができました。公的支援を受けた研修会として、安心してご利用いただけます。

 この研修会では新型コロナの現在の状況と、5類相当となってから増加している溶連菌感染症について専門医よりお聞きします。溶連菌は劇症になると死亡に至る重篤な感染症で、過去最高だった去年2023年の941名を、今年に入ってからは6月時点で既に超え1,101名なっています。感染の拡大が懸念されています。感染症が日々変化している中、最新知見を学ぶ機会とします。

 研修会への参加申込     

 要 項 

研修名:令和6年度感染症対策多職種連携研修会~新型コロナのアップデートと溶連菌感染症~

講 師:山藤 栄一郎 先生( 福島県立医科大学 総合内科・臨床感染症学講座 教授 )

日 時:令和6年7月23日(火)19:00~20:30

会 場:オンライン研修 ZOOM・YouTube限定ライブ配信 

参加申込:上記のリンク又はチラシQRコードからお申込みください。

日本医師会生涯教育制度対象研修(1.0単位)
【カリキュラムコード】 8・感染対策

「外来感染症対策向上加算」算定対象研修会

共催:地域包括ケアを支える伊達ネットワーク委員会/伊達医師会

後援:伊達市・川俣町・桑折町・国見町

※ 画像クリックでPDFチラシダウンロード

 

 

 

 

 

【受講後アンケート&結果】06.27介護職員のチーム作り

研修会にご参加いただきありがとうございました。

皆様の医療・介護の技術向上に役立てることができたなら幸いと存じます。

今後とも伊達ネットワーク委員会の活動にご理解とご支援の程よろしくお願いします。

アンケートは以下の場所でお願いします。

 アンケートの記入  

皆様から頂いたアンケート結果はこちらで表示できます。

アンケート結果表示  

頂いた貴重なご意見は今後の活動の参考にいたします。

6.27医療介護専門職研修「介護職員のチーム作り」 実施要項 ★研修資料あり

   6月20日現在、伊達市、川俣町、桑折町、国見町の各自治体より後援を受けることができました。公的支援を受けた研修として安心してご利用いただけます。

 6月27日に介護職員のチーム作りをテーマとした医療・介護専門職研修を行います。この研修では、職場の悩みとしてどの職場でも抱える人間関係にスポットを当て、その解決方法を探ります。人間関係良し悪しはコミュニケーションの仕方に起因しており、信頼関係をどのように作っていくのか、対人支援の専門職よりお話を聞きます。

  参加申込 

 研修資料 クリック⇒ 

 要 項 

研修名:医療・介護専門職研修「介護職員のチーム作り」

講 師:森 美樹 先生( 伊達市保原地域包括支援センター 所長、社会福祉士 )

日 時:令和6年6月27日(水)19:00~20:00

会 場:ZOOM・YouTubeによるオンライン研修

参加申込:上記のリンク又はチラシQRコードからお申込みください。

主 催:地域包括ケアを支える伊達ネットワーク委員会

画像クリックでPDFチラシダウンロード

令和6年度診療・介護報酬改定ICT加算及びキビタンネット

 5月29日に行いましたICT連携研修会に関連して、令和6年度の診療・調剤・介護の各報酬改定でのICT関連加算に関して、情報をまとめましたので、ICT関連ツールの導入の資料としてお使い下さい。
 キビタン健康ネット及びキビタケアネットについてはhttp://www.kibitan-k.net/ を参照。
 研修会で紹介のあった、キビタンケアネットの申込は、 ここから直接 可能です。FAXで申込の際は、PDF 及び Wordのフォームをダウンロードできます。

 尚、キビタンケアネットの参加事業所は以下のようになっています。
 キビタンケアネット参加事業所 

◆ 診療報酬(医科)のICT関連加算

I.医療DXの推進

以下は 令和6年度診療報酬改定の概要 医療DXの推進 より抜粋
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001219984.pdf

1)(新設)医療DX推進体制整備加算
電子処方箋及び電子カルテ情報共有サービスを導入して、マイナンバーカードの診療情報・薬剤情報を実際の診療に活用できるよう体制を整備している場合。
 a.医療DX推進体制整備加算—8点
 b.医療DX推進体制整備加算(歯科点数表初診料)—6点
 c.医療DX推進体制整備加算(調剤基本料)—4点

2)(新設)在宅医療DX情報活用加算
上記体制を整備して実際にマイナンバーカードの診療情報・薬剤情報を活用している場合。
 a.在宅医療DX情報活用加算—10点
 b.在宅医療DX情報活用加算(歯科訪問診療料)—8点
 c.訪問看護医療DX情報活用加算—5点

3)(新設)看護師等遠隔診療補助加算—50点
へき地医療において「D to P with N」を実施できる体制を確保している場合
「D to P with N」とは「患者が看護師等といる場合のオンライン診療」のことである。

4)(新設)通院精神療法(ハ)情報通信機器を用いて行った場合
 a.30分以上(精神保健指定医による場合) 357点
 b.30分未満(精神保健指定医による場合) 274点

Ⅱ.在宅医療、訪問看護でのICT加算
以下は、令和6年度診療報酬改定の概要 在宅(在宅医療、訪問看護) より抜粋
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001251538.pdf

1)(新設)在宅医療情報連携加算(在医総管・施設総管・在宅がん医療総合診療料)—100点
医療・ケアに関わる関係職種とのICTを活用した情報の共有をしてる場合
 桑名俊光委員長による資料 

2)(新設)在宅がん患者緊急時医療情報連携指導料—200点
在宅がん患者終末期の最終段階でICTを使って療養指導を行った場合

3)(新設)遠隔死亡診断補助加算—150点
医師が行う死亡診断等について、ICTを活用した在宅での看取りに関する研修を受けた医療機関の看護師が補助した場合


◆ 介護報酬のICT関連加算

1)(新設)生産性向上推進体制加算
介護ロボットやICT等のテクノロジーの活用を促進して介護現場の生産性向上を図った場合
対象事業所:ショートステイ、デイサービス、多機能型サービス、入所施設

a.生産性向上推進体制加算(I)—100単位/月
b.生産性向上推進体制加算(Ⅱ)— 10単位/月

要件:
(Ⅰ)→①見守り機器 ②インカム等の職員間の連絡調整を迅速化するICT機器  ③介護記録ソフトやICT機器など介護記録効率化を図るツール 左記3項目のIT機器を導入し運用している場合。
(Ⅱ)→上記3項目のうちの1つ以上を導入している場合。

 生産性向上推進体制加算の抜粋資料 


【参考資料リンク】

厚生労働省ホームページ「令和6年度診療報酬改定説明資料等について」 
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000196352_00012.html
令和6年度診療報酬改定の概要 (全体概要版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001251533.pdf
令和6年度診療報酬改定の概要 (医科全体版)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001252076.pdf
令和6年度診療報酬改定の概要 (歯科)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001251542.pdf
令和6年度診療報酬改定の概要 (調剤)
https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/001238903.pdf

厚生労働省ホームページ「令和6年度介護報酬改定について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38790.html
令和6年度介護報酬改定における改定事項について<改定事項概要一覧>
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001230329.pdf
令和6年度介護報酬改定の主な事項 <主な事項の概要>
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001230330.pdf

 

【受講後アンケート&結果】05.29医療・介護ICT連携のススメ

研修会にご参加いただきありがとうございました。

皆様の医療・介護の技術向上に役立てることができたなら幸いと存じます。

今後とも伊達ネットワーク委員会の活動にご理解とご支援の程よろしくお願いします。

アンケートは以下の場所でお願いします。

 アンケートの記入  

皆様から頂いたアンケート結果はこちらで表示できます。

アンケート結果表示  

頂いた貴重なご意見は今後の活動の参考にいたします。

 

5.29 医療・介護ICT連携のススメ 研修会 実施要項

5/20現在、伊達市、川俣町、桑折町、国見町の各自治体より後援を受けることができました。公的支援を受けた研修会として安心してご利用いただけます。  

5月29日にICTツールを使った医療・介護の情報連携に関する研修会を行います。

 今年度の診療報酬改定では、ICTツールを用いて関係機関との連携を図った場合は「在宅医療情報連携加算」が算定されることになりました。介護報酬改定では、ICT・ロボット等を用いた介護に取り組んだ場合は、「生産性向上加算」が算定可能になっています。医療・介護分野でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が求められています。ICTを使ったより質の高い在宅医療と介護の実現に向け、ICT化の現状を把握し、医療・介護のDXに向けどのようなICTツールがあるのか紹介を行います。

  参加申込 

 要 項 

研修名:令和6年度医療・介護ICT連携研修会「医療・介護ICT連携のススメ~キビタンネットとICTツールの現在~」

講 師:桑名 俊光 先生( 桑名医院 院長、伊達ネットワーク委員会 委員長 )

               明石 人嗣 先生( 福島県医療福祉情報ネットワーク協議会 キビタン健康ネット )

                実際にICTツールを使って情報連携を行っている専門職数名

日 時:令和6年5月29日(水)19:00~20:30

会 場:ZOOM・YouTubeによるオンライン研修会

参加申込:上記のリンク又はチラシQRコードからお申込みください。

共催:地域包括ケアを支える伊達ネットワーク委員会/一般社団法人 伊達医師会

画像クリックでPDFチラシダウンロード